歌詞2編 化野その弐/梅が下枝に
★化野(あだしの)その弐 Croustillant 詞とりふね
そこら中が骨になる
おどろけ今日も朝が来た
さくらいろに色づきゆく
めづらし骨のかたち
あてなる骨ののはら
よそごとのようにながめ
わづらふ具体に
サヨウナラ
踏めよサクサクサク
サクサクサクサク
来るべき世に
組みあがる
目にも新しきスキーマ
そこら中が骨になる
おどろけ今日も風が吹く
さくらいろにまろびつどふ
めづらし骨のあそび
あてなる骨のほかひ
くろぐろ夜のdésir machine(デズィール・マシーヌ)
わづらふ器官に
サヨウナラ
踏めよサクサクサク
サクサクサクサク
来るべき世に
組みあがる
目にも新しきスキーマ
★梅が下枝(しづえ)に 詞とりふね
あかずの間 陽炎の庭
広縁ぬるむ
風吹けば たまさか燃ゆる 埋火(うづみび)の恋
僻事(ひがごと)や
入相(いりあい)の鐘
音(ね)の凄まじき
心もとな 寝入りの刹那
息は玉響(たまゆら)
手鞠模様の袂を裂いて
あなたにあげれば
よかったけれど
うかうかと
こぼるる言(こと)の
葉裏あやなし
ほどろほどろ
解けゆく水の
ゆくへ知られぬ
なんにも成就せぬままに
過ぎにけらしな
ななとせむつき
木末隠(こぬれがく)りて
鴬鳴くも
梅が下枝(しづえ)に
影朧(おぼろ)