塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

「走れメルス」野田秀樹

http://www.nodamap.com/02mel/gaiyou.htm
WOWWOWでやっていたのを録画したものを観る。野田秀樹がはじめに話していたことがおもしろかったし、かっこよかった。テーマはモチーフは、ときかれると、「それがあったら一行書けばいい、芝居にする必要なし。」当然当然。このごろの芝居や台詞のリズムの傾向について、物申していたのも興味深かった。今の芝居の多くが、あるマニュアルから抜け出ていないことに、危機感をもっている、または、イラついているようだった。前に、NHKの「ようこそ先輩」(だっけ?)の授業で、子どもたちのやりとりの鈍さにかなりキレている野田氏を見た。おっかない人だなと思ったが、そのイライラがまともに伝わってきたのがおもしろかった。(あれをそのまま流したのはNHKよかったね。)


舞台の深津絵里小西真奈美をはじめて見た。才能のある人につかってもらうと、こういう風になるのね。深津絵里、あれだけ叫んで、声の透明感が失われないのはすごい。中村勘太郎は、歌舞伎ばりのにらみがこわかった。古田新太野田秀樹のからみは最高。あの歳でよくあんなに動けるなー。生で見てみたかった。古田新太はほんとに魅力的だ。


自分の中にまったく無い文脈に引きずり込まれるような芝居っていいなと思った。札幌ではそういうのはやっていないね。観客が自分に引きつけて無駄に感動しているようなのが多いかも。

ライフカードのCM

静かなるドン THE MOVIE [DVD]http://www.lifecard-choice.com/top.html
気に入っていたオダギリジョーのCMの続きを見た。「率直」と「信念」を見たが、やはり「率直」がおもしろいでしょう。「猫田主任」は池田成志だったのね。「静かなるドン」での総長香川照之との一騎打ち、かっこよかったなぁ。このごろ香川さんは人格者のおじさん役ばっかりでちょっと物足りないが、CMのナルシーは、「静ドン」の匂いがする。舞台は見たこと無いが、きっとすてきなのだろう。香川さんにもまだまだVシネ系「ヤバめ」の役をやってほしいのだが。