塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ヤミィ先生から本が届いた

「国境なき文学」という本です。ヤミィ先生、どうもありがとう。ハイチ、イタリア、アイルランド、フランス、モロッコ…。中に書いてある本を読んでいないと、わたしには理解が難しいかもしれませんが。でも、本棚にはなぜかハイチの民話「魔法のオレンジの木…

「第三者」

「新日曜美術館」をつけていたら、「森山・新宿・荒木」という写真展の紹介をしていて、その中で森山氏が、新宿を撮る森山と荒木という二人のカメラマンの間に「第三のカメラマン」がいて云々、というコメントをしていた。昨日「先生はえらい」で、例の「う…

十蘭堂のイベント

今日は十蘭堂に三上寛がくるのね。残念だが行けない。残念だ。 http://park19.wakwak.com/~zariganiya/jurandou/live/050129.html

千年王國「SL」

http://www1.odn.ne.jp/so-info/ 劇団千年王國「SL」をポルトホールで観る。2003年に教育文化会館で観たものの再演であるが、箱、装置がかわるとともに、(前回の装置はすごく好きだった。)脚本も大幅に改められていた。細かいことをいえばいろいろあるが、…

みたび「僕の叔父さん 網野善彦」中沢新一

終盤、中沢氏の曾祖父「紺屋徳兵衛」から西と東の差別の様相の違いに発展していくあたりがまたおもしろい。南方熊楠→柳田国男「毛坊主考」→紺屋が藍染めに人骨を使う→紺屋と非人の関わり。網野さんの話から精神的DNAが励起し、折口信夫の「葛の花」の歌が口…

「先生はえらい」内田樹

先生はえらい (ちくまプリマー新書) 自分なりにずっと持っている「学校」のイメージというものがあって、それは二人の人が道の上で遭って、年かさの一人が何かを道の上に指で描いて、それをもう一人がじっと見ているというようなものなのだ。わたしにとって…

「先生はえらい」内田樹

帰り、街でおろしてもらったので、出たてほやほやのちくまプリマー新書、内田樹さんの「先生はえらい」を買ってきちゃった。お友達の分も。装丁がかなりかわいいです。 先生はえらい (ちくまプリマー新書)

ふたたび「僕の叔父さん 網野善彦」中沢新一

この本はいい。というか、「かなしくてうつくしくて優しい」。みーはーなわたしは、新一たんを、ますます好きになる。彼の文体はほんとに「優しい」。または「エロティック(生命感わきたつ、の意)」。そこが好き。世に異性関係が云々という話もあるようだ…

道新ポケットブック

ところで、今月の道新ポケットブック(北海道新聞のおまけ)「北に技あり! PART3」に、林啓一のベーパークラフトが、ちょこっと載っています。道新をとっている人は、捨てないで見てみてくださいね。うちはとってないけど…。次の個展はいつになるんでしょう…

「僕の叔父さん 網野善彦」中沢新一

雑誌で読み損ねたので、買おうと思っていたら、いただいた。 はじめの小さい中沢君と若き網野氏の写真、それにそえられた言葉で、すでにうるうる。次ページのリルケの詩でグッときて、二人の出会いp14~p15あたりで、あらがい難く泣けてきて、脱力。この先読…

鈴木清順の「オペレッタ狸御殿」

http://www.tanuki-goten.com/ しばたさんとこで言及されていた「オペレッタ狸御殿」に興味津々。清順翁まだまだ元気なのね。びっくり。オダギリジョーにチャン・ツィイーとはキャスティングもさすが。オダギリジョーは「アカルイミライ」やカードのCMでは、…

「長城のかげ」宮城谷昌光

秦末~漢の混乱期を背景に、項羽、劉邦に関わる5人の人間を主人公に据えた5篇の短編。古い山川出版社の世界史地図を見つつ読むも、混乱、混乱。だいたい、この眼にあの地図はもう細かすぎ。この時代になってくると、宗教的なモチーフが少なく、そういう点では…

「子どもは判ってくれない」

もっとも好きだったのは「本が読む」の項。 「レヴィナス先生の本がわかるようになったのは、ほかならぬレヴィナス先生の本を読んだおかげである。」「本が私を選び、本が私を呼び寄せ、本が私を読める主体へと構築する。」キリストがパウロを呼んだところみ…

「アーサー王の剣」

エロール・ル・カインの本を初めて手に入れたのはずいぶんと昔。「いばら姫」の英語版であった。「アーサー王の剣」はおととし?大丸に絵本原画展が来たときに購入したもの。色彩の音楽のような美しさと、形のおもしろさにはひきつけられる。話によってタッチ…

マトリョミン

今日の夕刊ではじめて知りました。ものすごく購買意欲をそそられます。 http://mandarinelectron.com/matryomin/matryomin.html

「王家の風日」

宮城谷昌光「王家の風日」読み終わる。ウチダ本やヨシモト本を読んで間があいたためか、「天空の舟」「重耳」「介子推」を読んだときの、集中力やハマり感を得られなかった。作者が中国古代を扱った最初の作品ということもあるのかも。キャラの立ち方がこの…

「富良野」のアクセント

どうでもいいといえばどうでもいいことなのですが、以前から気になっていること。倉本聰のドラマの中での「富良野」のアクセントのことです。北海道では、もともと「ふらの」は「高低低」だったはずなのですが、「北の国から」ではずっと「低高高」(平板)…

妖怪大戦争

ぼんやりしていて、こんな映画がつくられていることを知りませんでした。忌野清志郎@ぬらりひょん、竹中直人@油すまし、ってたいへんよいですね。映画館に見に行くというより、DVDで手元に置いておきたいタイプですね。石橋蓮司、阿部サダヲは何の役ですか? …

東京ファイティングキッズ

読むごとに、自分がひっかかっていたことや考えていたことが、きちんと語られていくので、笑い、ときに快哉を叫び、ときにぐっときながら読み終えた。内田樹師は「他者と死者」で初めて出会い、すこしそのひととなりを知ったが、平川克美という人もすごい人…

札幌の本屋のよしあし

大きくても、なんだかという感じの本屋もある。その人の目的にもよるのだろうが。 「東京ファイティングキッズ」を、いろいろな目的があってさらに買い足すことにしたので、ステラプレイスの「あ××や書店」に行ったところ、先日私が買ったあと、品切れたまま…

信頼できる書き手

きのう、職場のひとから「悪人正機」をプレゼントしてもらい、さらに帰りに「東京ファイティングキッズ」を買ってきて、昨日から二冊かわりばんこに「そうよ、そうなのよ~」と膝をたたきながら、溜飲さげまくりで読んでいる。 特に「東京ファイティングキッ…

薔薇を注文

ローズ・オブ・ローゼスにファックスをしたところ、春苗の注文の締め切りぎりぎりで、滑り込みセーフであった。最初注文した ★ティージング・ジョージア ★ウィリアム・シェークスピア2000 ★ウォーセスターシャー ★メイゴールド ★アイスバーグつる のうち、前…

ベンジー

ケーブルでJUDEがかかっている。ベンジーだ。あいかわらず歌詞は生真面目なメッセージで曲調は3種類くらいしかないような気もするが、やっぱりベンジーのあの声だけですべてが許せる。もちろんビジュアルも40こえて美しい。わたしの中ではエディット・ピアフ…

読み方

本日の朝日新聞の夕刊一面の国語力に関する記事に、最近の名付けは音と画数優先とあった。これはもう好みの問題だろうが、名前の付け方でいちばんいやだなぁと思ったのが、動詞の訓をもつ字をつけて、その送り仮名をすっぱり切った形で読ませたもの。漢字と…

天狗レンジャーショー

「デカレンジャー」などに憧れるさかりの4歳の親戚の男子に、みうらじゅんの「ゆるキャラショー」のなかの「天狗レンジャーショー ステージ」を見せてみた。彼はいたく気に入ってしまい、昨日と今日とで都合8回ほど見た。夕べは、寝言で「山の戦隊、天狗レン…

朝日新聞連載「漢字圏」

1月4日朝日新聞夕刊1面で「漢字圏」の連載はじまる。第一回は「中国簡体字シフト」。以前、ドラマ「大地の子」を見ていたとき、中国語の音の響きの(でもあれは中国語のうちの何語だったのだろう?)圧倒的に音楽的な美しさに胸をうたれたものだったが、この…

ドラマ「大化の改新」

中臣鎌足:岡田准一はよかったと思うが、蘇我入鹿:渡部篤郎にぜーんぶもっていかれた感じがありますね。渡部さん、入鹿の最後の衣装がとくに似合っていてかっこよかったです。一時期何やっても同じしゃべりで、さすがに飽きていたけど、久しぶりに見たらよか…

宮城谷昌光「華栄の丘」

宋の右師、主人公華元の人物造型が、危機にあってもゆったりとしていて、それが作品全体をやわらかく覆っている。宋の君主文公の、華元にかける思いや、華元の家宰と家臣の士仲の、主に対する心の捧げ方が、まっすぐで美しい。宮城谷作品は周囲の人の気持ち…

結局全部見てしまった

「国盗り物語」を全編いちゃもんつけながら見た。斎藤道三の北大路欣也は前半が無理。濃姫の菊川怜はあんまりひどいよう。遠野凪子はどこに出ていたのだ? 織田信長の伊藤英明、台詞からどうしてもかわいらしさが抜けない。前歯が小栗鼠ちゃんだし。「敦盛」…

大河、義経

タッキー義経はどうあれ、(わたしは妻夫木聡がよかった…)白石加代子の登場&ナレーションは、いいな。楽しみ。 知盛が阿部寛というのは、うーんどうなんだ…。 それを言えば清盛が渡哲也というのはさらに…。 仲代達矢の印象があまりに強烈すぎて。 http://w…