塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

ふたたび「僕の叔父さん 網野善彦」中沢新一

僕の叔父さん 網野善彦 (集英社新書)
この本はいい。というか、「かなしくてうつくしくて優しい」。みーはーなわたしは、新一たんを、ますます好きになる。彼の文体はほんとに「優しい」。または「エロティック(生命感わきたつ、の意)」。そこが好き。世に異性関係が云々という話もあるようだが、ああいう優しさは、そういうことになることもあるだろうなと思う。また、彼のことをいんちき呼ばわりしている批評家もいるようだが、そうすることで、その人はどうしたいのかな??? わたしはいんちき大好き。わたしのまわりには、自然に生きていて、いんちきな空気を横溢させている「いんちき大将」もいれば、まじめにいんちきを求道している「いんちき修行者」もいる。そういう人たちは、みんなステキですよ。いんちきのなかにほんとのことがある。



この本は、その内容があまりに「うつくしい」ので、新書で出したのがもったいないような気がする。(新一&網野好きの皆さん、いかが?)宝物のような装丁で出し直してほしいのはわたしだけ? 2500円くらいでも買うわ。



これから読む方もあるので、詳しくは書きませんが、P25「鳥刺しの教え」のところ最高です。