塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

「子どもは判ってくれない」

子どもは判ってくれない
もっとも好きだったのは「本が読む」の項。
レヴィナス先生の本がわかるようになったのは、ほかならぬレヴィナス先生の本を読んだおかげである。」「本が私を選び、本が私を呼び寄せ、本が私を読める主体へと構築する。」キリストがパウロを呼んだところみたいね。でもやっぱり、「私の努力や知能ではない」というところは保留。そこのところは激しく程度差があると思いますわ。


おもしろいと思うのは「危機への備えを叫ぶ人は、危機の実現を望むようになる。人間とはそういう倒錯した欲望をいだくもの。」という考え方。



なるほどと納得させられつつも、感覚的にうまく入ってこないのが後半の「国家」と「人」の関わりについての項でした。