グーグーだって猫である
- アーティスト: サントラ
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2008/08/27
- メディア: CD
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映画の方は、感想を言葉にするとなんだかちがってしまいそうなのだ。よい映画だった。キョンキョンもよかったし、加瀬亮があんなにすてきにみえたのは私ははじめて。大後寿々花もとおってもよかった。そうそう、吉祥寺のまちの描き方も好きでした。
って、これを書いたあとちょこちょことほかのところをみてみると、かなり酷評が多いんだなあ。カメラとか撮影のことはわからないし、たしかにとうとつにへんてこなシーンとか出てくるけれど、あのゆるゆる感は「メゾン・ド・ヒミコ」にもあって、なれていたし、それはそれなりになじんでいたようにも思う。後半突然死の話になって寒い、というむきもあったが(きっと若くて希望に満ちた生活を送っている人なんだろう)、年とってくるとそういうことがわりとあたりまえに周囲にあるわけで、そういうことも違和感なく、というよりはリアリティをもってわたしは見ていたなぁ。犬童一心、たしかに中途半端な感じはありますけれどもねぇ。
たみおのしあわせ
みてから日が立たつけれど書いておこう。タイトルからイメージしていたほのぼのした話ではなく、岩松了の脚本はそうとうキッカイ。ラストには口あんぐり(悪い意味ではない)。映画というより芝居を見ているような気分で楽しんだ。なにせ怪優ぞろいだ。オダジョと原田芳雄のからみを期待していって、まずこのふたりはもちろんよかったが、大竹しのぶのすごみ、小林薫のいんちきくささ。突然出てくるキヨシロー(がんばれ、キヨシロー!!)の浮遊感。さいごにちょっとしか出ないのに、大竹しのぶと同じくらいの重量級の存在感の石田えり。リアルな話ではないのにこの怪優たちでリアルに見せる。芝居っぽいんだけど、ところどころに映画のパロディが。