塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

たみおのしあわせ

みてから日が立たつけれど書いておこう。タイトルからイメージしていたほのぼのした話ではなく、岩松了の脚本はそうとうキッカイ。ラストには口あんぐり(悪い意味ではない)。映画というより芝居を見ているような気分で楽しんだ。なにせ怪優ぞろいだ。オダジョと原田芳雄のからみを期待していって、まずこのふたりはもちろんよかったが、大竹しのぶのすごみ、小林薫のいんちきくささ。突然出てくるキヨシロー(がんばれ、キヨシロー!!)の浮遊感。さいごにちょっとしか出ないのに、大竹しのぶと同じくらいの重量級の存在感の石田えり。リアルな話ではないのにこの怪優たちでリアルに見せる。芝居っぽいんだけど、ところどころに映画のパロディが。