2011-05-15

木曜日の札幌初日に観る。ラーメンズの存在は知っていたが、こんなにすばらしいものもっと早くに見ておけばよかったと悔やまれる。小林の身体・映像・装置・言葉・音楽、光と影が詰め将棋(将棋わからないけど)のように息をのむ展開をみせる。それぞれのパートはそれぞれにちがう変化にとむアプローチであきさせない。表象はかろやかにたわむれ、つねにずらされてゆくが、そのむこうに「実存」とでもいうべき（実存よくわからないけど）重いものが沈殿しているのが見えてくる。世界でも評価されているということだが、やはり日本語が重要な部分も多く、この舞台を観るものとしては、日本語話者としての特権を感じた。おそろしい努力の人なのだろうが、やはり「天才」ということばがふさわしい。小林の品(育ち)のよさ、おしゃれさ、声のよさ、動きの美しさも魅力。パンフレットと、トートバッグと小林賢太郎テレビのDVDを購入。DVDは制作行程なども含まれておもしろかったが、やはり舞台のインパクトにはかなわない。しかたがないので、ポツネンのDVDと、小林賢太郎プロデュース、大森南朋なども出演の舞台のDVDを大人買いで注文した。