塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

ジーンズの裾を切る間

西武でセブンのちょっと変わった色のジーンズを購入。ブルーの色を抜いた後赤をかけてある。ジーンズの裾を切る間が魔の時間である。時間をつぶそうと思って結局買ってしまったもの。

ブロイスラーの「クラバート」は大好きな作品で、こんな昔にアニメーションになっているなんて知らなかったー。今ちょっと見てみたが、原作の印象をうらぎらない、すばらしい色とキャラクターの造形、そして音楽。ヨーロッパのアニメーションは奥がふかいなぁ。烏の羽の青、背景の赤のなんと美しいこと。

幻想の魔術師 カレル・ゼマン 「クラバート」 短編 「クリスマスの夢」 [DVD]

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エアリアル

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偶然性の精神病理 (岩波現代文庫)

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読書日記  - 2002年03月24日(日) 「クラバート」オトフリート・プロイスラー 
ポーランドとドイツの境、ラウジッツ地方の伝承をもとに、「大どろぼうホッツェンプロッツ」の作者が書き上げた叙事詩のような作品。宮崎駿推薦の帯を見て、ミーハー心で買ったが、なんとも重厚、骨太な作品であった。阿部勤也先生の世界。これは今のファンタジーブームには乗れないでしょう。子どもが読むにはかなりの我慢がいると思う。荒地の水車小屋でたんたんとすぎてゆく時間。少年の粉ひきと魔法の修業。労働のリアリティ。つねにまつわっている死の空気。不吉な夢の予兆。あっけない幕切れ。大きなストーリー性というよりは、時間の蓄積そのものがエッセンスとなっているような物語だった。

クラバート

クラバート