塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

デリダ 異境から

先日買った本に付いていた映画。タイトルのD'ailleurs, Derrida は「よその場所から」という意味にもなるが、「さらに」「それに」「そのうえ」「そもそも」という意味でもある。本をよんでもわからないものが映像で断片的なことばでわかるはずもないが、その断片的な言葉は詩の言葉のようにひびいてくる。映像も美しいのでくり返して見たくなる。「全体主義は秘密を粉砕する」というフレーズがこちらの自分勝手な文脈に乗って入ってくる。「秘密」ということばが今のわたしにはとても重要。「死を与える」にも「秘密」が出てきたのではなかったかしら。もっかい見てみよう。それから「距離」ということばも幾度か使われていて、これもまた考えながら見てみたいところ。それにしてもこの映画が付録でほんとにお得感あるわ。(本読んでわからなくても。笑。もしくは泣。)

言葉を撮る―デリダ/映画/自伝

言葉を撮る―デリダ/映画/自伝

死を与える (ちくま学芸文庫)

死を与える (ちくま学芸文庫)