迎春
人間がどんどん自堕落になっていますが、堕ち抜くためには弱すぎる@坂口安吾。今年もぼちぼち。絵も描けるとよいな。今年もすてきな人たちの作品をみられるとよいです。自分の中の何かが枯渇しないとよいです。
董大に別る(とうだいにわかる) 高適(こうせき)
千里黄雲白日曛
北風吹鴈雪紛紛
莫愁前路無知己
天下誰人不識君
千里の黄雲白日曛し
北風雁を吹いて雪紛紛たり
愁うる莫かれ 前路知己無きを
天下誰人か君を識らざらん
千里のかなたまで黄色い雲が一面にたれこめ、太陽も淡く薄れている。雲の下を行く雁に、冷たい北風が吹きつけ、雪が千々に乱れてふりしきる。悲しみたもうな、これからの旅先に自分を理解してくれる人がいないと。この天下に、琴の名手の君を知らぬ者などいはしない。