塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

初コーチャン○ォー、ユリイカ4月号

はじめてコーチャン○ォーというお店に行った。ここ最近、周囲の人が皆、行ったことないの?? と不思議そうに言うので。街の中のは、ちょっと歩かねばならないし、この辺りのは車でないと行けないので行ったことがなかったのだ。


日本原色カメムシ図鑑〈第2巻〉陸生カメムシ類建物はなんだか変だなー。すてきとは言い難い。あれはどういったイメージなのだ?広い店内をぐるっと歩いて、以前よほど買おうと思って、「何に使うのよ」と言い聞かせて断念した、「日本原色カメムシ図鑑」を見つけた。しかも、第2巻もある。開いてみると、大きくて美しいカメムシと、その幼生の写真が載っている。危うく買うところだった。危ない、危ない。
http://amenotorifune.hp.infoseek.co.jp/kamemushi.htm


ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記Le Petit Prince (French)丸善(ドイツ語版しかなかった)にも、他の書店にもさっぱり置いてなかった「Le Petit Prince (French)」がしっかり積んであったので、買う。洋書もたくさん、というお友達の言葉通りであった。まあ、ふだん、必要なわけじゃないんですが。ネットでもテクストは取り出せるけどやっばり本の方がいいや。がんばって読むのだ。でも、もうすぐ4月、時間がなくなるとだめかも。それから、目的の「ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記」を買う。文具の方にまわって、le petit prince のトートバッグと付箋を買ってしまう。去年の夏頃、英文を読み、次はいよいよオリジナルをと、序章をネットで拾って読んでいた頃、嬉しい贈り物として王子とキツネ(もっとも好きなシーン)のマグをいただき、不思議な「シンクロ」を感じて今ちょっとマイブームなのです。


帰宅後、ミミガーとサラダビーンズ(ここ何ヶ月かこの豆缶の消費量が多い、ほとんどそのまま食べてしまう。)を食べ、ワインを飲みながら、対談と内田樹先生と○谷野さんの書いたものをとりあえず読む。先日自分では「採話者なき聞き書き」と書いたり、「ネットに降りた聖霊は何だろう」と書いたりしたが、http://d.hatena.ne.jp/amenotorifune/20050328
その疑問をもって、内田先生のいう「無数の他者の無償の贈与」ということを読むと、なにかしら先に道が続く感じもした。



○谷野さんの文章は、やはり言葉遣いがこわい。「バカ」とか「クズ」とか、なんだかつらい。前半を読んで、すごく淋しい人なのか?(はてなの対談の方で、鈴木謙介氏が「人はメタ・メッセージしか読まない!」と叫んでいたのがおもしろかった。)と思いつつ読み進めていくと、「ブログでもミクシィでも~~要するにお前ら寂しいんだろう! と言いたくなる。」と書かれていて、まるで自分に叫んでいるみたい。「のしのし」*1と言ってあげたくなる。「淋しくなんかないやい」と背中を向けて泣いている子ども…。こういう読み方は可でしょうか???


とにかく、お二人の文章は対照的でした。と、まとめてしまおう。
同じ「クズ」ならこちらの方がいい。


恋しくば尋ねきてみよ 和泉なる信太の森の恨み葛の葉


キツネ繋がりということで。どっとはらい

*1:とりふね造語。「よしよし」の意。