今週もタイガー&ドラゴン「猫の皿」そして思い出す「ムー」
前回の「明烏」より何倍も好きだった今回の「猫の皿」の運び。1時間で2時間スペシャルを見たような中身の濃さだった。長瀬智也も西田敏行も回を重ねるたびによくなるなぁ。阿部サダヲの「キャッツ」が最高。ただ一つ残念だったのは、(恐れていたことだったが)岡田准一の落語のシーン。「30人抜きで真打ちになろうとしていた天才肌の若手落語家」としての噺にはどうしてもならなかった。まあ、それさえも許してしまう全体ではあったが。食事のシーンでは、わたしの背後で約1名泣いている人がいた。西田敏行と銀粉蝶のからみがラブリーでいい。番組が終わってDVDが出たら買ってしまうかも、と今日思った。予告では鶴瓶師匠の高座姿が…楽しみですね。
それにしても、「タイガー&ドラゴン」を観るたびに思い出すのが、おなじTBSの(伝説の)テレビドラマ久世光彦の「ムー」と「ムー一族」。サイコーに時代の先っぽ感のあるドラマだった。伝統的なものと新しいもの。定型とそこからはげしい勢いで溢れ出す無定型な奔流。伊東四朗と郷ひろみ→西田敏行と長瀬智也&岡田准一。渡辺美佐子→銀粉蝶。おそろしくキャラのたった脇役の面々。湿った人情にときどき入り込むシュールな感覚。あのとき「ムー」と「ムー一族」にハマった人はみんな今「タイドラ」にはまっているはず。「ムー」のDVDが出ていないのは残念なかぎり。近田春夫なんかもイキナリ出ていたっけ。下記参照。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240164
http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/lineup/d0371.html
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240165