塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

札幌紀伊國屋 「阿部謹也自伝」

何人か読んでほしい人がいたのでプレゼント用に、「アースダイバー」を買い足しにはじめて新しい紀伊國屋にいったら(結局自分のを1冊買って、先日1冊、今日2冊…計4冊、中沢さんの印税に貢献している…)、またついで買いしてしまった。阿部謹也先生の自伝。だって表紙の写真がかわいすぎるんですもの。かなり以前に読んだ阿部先生の本に関していうと、「西洋中世の男と女」(全集でなくはじめに出た単行本で読んだ)がとても愉快(中に入っているチャートがおかしい)だったし、高校生向けに書かれたちくまプリマ−ブックスの「自分のなかに歴史を読む」がとてもよい本で感銘を受けた。後者の、中世ヨーロッパの音の世界の話が大変興味深かった。ポリフォニーの世界。読みやすくてお薦めです。現代文の教科書に採られたこともあるようです。プリマ−ブックスでも著者がキリスト教の中にいた特殊な環境から西洋の歴史に入っていった様子に、とても静かな情熱を感じたが、今回買った自伝は、もっと深く詳しくそれが語られるのだろう。店頭でぱらぱらめくると中に白川静大先生のお名前が…。楽しみですね。新しい紀伊國屋は広くて混雑していなくていい感じ。ここにも「全日本カメムシ大図鑑」がありそうだ…。

自分のなかに歴史をよむ (ちくまプリマーブックス (15))

自分のなかに歴史をよむ (ちくまプリマーブックス (15))



阿部謹也先生と網野善彦先生がある時から仲違いしたって話はガセですかね…。情報通の方がいましたら…。