塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

みうらじゅんと「ラカン 鏡像段階」福原泰平

オルランド 特別版 [DVD]ラカン―鏡像段階 (現代思想の冒険者たち)

こうして、われわれは我が我であり続けることも、それでありたかったものにも決してなれず、漸近線のようにそれに接近しつつ、永遠に欠けたものの連鎖の中に宙づりにされて彷徨う、存在の孤児となっていく。欲望は欲望自身に届かず、私は私それ自身には原理上なれないのである。

ここのフレーズ、なんだか身体にクル。この本を読んでいる間ずっと、頭の中にみうらじゅんのターム「自分なくし」が行ったり来たりする。それと、「存在の孤児」という言葉から、映画「オルランド」のラストシーンが。