塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

鑑真和上展

20日で終わるので駆け込みでみる。一緒に行った人との共通の感想は、やはり仏はお寺で拝むのがよい、ということだった。混んでいたが、うんざりするほどではなかった。鑑真和上は静かでありがたかった。講堂の重文の増長天と邪鬼の造型は、ぐっと寸がつまったところに力がこもっていて好きだった。国宝方円彩糸花網(レース編み様の敷物)のレプリカ、絹糸を染め、当時の編み地(ループ編み)を再現した、昭和女子大の仕事が素敵。編み物好きには興味津々だ。重文鋳銅三具足(燭台・香炉・華瓶けびょう、明代)植物や動物の絡まった形が美しかった。井上靖は「しろばんば」「夏草冬濤」「敦煌」「額田王」など(それこそ大昔に)好きで読んだが、「天平の甍」を読んでいなかった。しまった、と思った。