塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

une rencontre

テクストのウサギ穴を通り抜けて、リアルな世界へ。une joyeuse rencontre 。図書館のようなカフェ。湖からの流れに沿うて散策。
まちがいのない品揃えの書店。記念に買った本とCD。

タイコたたきの夢

タイコたたきの夢

人間の常態を素朴な線描で描き出した寓話。グレーのページにたたみかける虚無。「むかしむかしのことです。これからおはなしする町だって、まだそのころは、大きな森の中にぽつんとあるきりでした。その町の通りを、ひとりのタイコたたきがねりあるき、さけびだしたのです。『ゆこう どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし!』」
矢川澄子はどうして70を過ぎて縊死したのか。谷川俊太郎が追悼の詩をアクロスティックで書いていた。(「シャガールと木の葉」)
Histoire De Melody

Histoire De Melody

はじめてのセルジュ・ゲンズブールのアルバム。ジャケ買い。サルのぬいぐるみを持つ妊娠初期のジェーン・バーキン。まちがいのない書店で,直観で買ったCDは、ほんとに間違いがなかった。そうとうカッコイイ。メロディという少女(ロリータ)と男の物語。わたしの印象は、エロティックな「星の王子さま」。甘く華やかなオーケストラに絡まるギター、その上をセルジュの苦い声が這う。(この歌詞をノートに写して仏語の勉強をしようかな。)このギターの音の感じはなんだかなつかしいなあ。だいぶん違うが、サディスティック・ミカ・バンドの「黒船」など思い出す。キング・クリムゾンとか。
社の森。神格を持つ巨大な古木。清めのためのちいさな流れ。