塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

空気人形

からっぽ(と自分で感じている)で孤独な人間たちの群像は類型的だがそれなりに叙情的。自分はそういう状況にあまり感情移入はできず、涙がでるようなことはなかったが。ぺ・ドゥナの身体の演技が「ものすごく」「なまなましく」(形が美しいのでそこは救い)、究極のエロティック、官能度。かたことの低めの声のトーンがいい。え?R15? ですって? ほんとですか大丈夫ですか。R30くらいな感じ。オダジョのシーンでやっとほっと息をつける。ほんの少しの出番だが、オダジョの表情や声のあたたかさは、なまなましく痛い全編のなかで、よい意味でファンタジーの救いをもたらす。ラストのたんぽぽCGは逆にマイナスポイント。岩松了の卵かけごはんシーンはおそろしい。ぺ・ドゥナの衣装がすべてかわいく色も美しく視覚的に楽しめた。ほかの方もコメントされているようだが、たしかにこれは「痛い」「人魚姫」。アンデルセンの人魚姫も本質的にはエロティックな話ですものね。



これおもしろそう.森達也監修作品。「あがた森魚ややデラックス」。題名よいですね。地方の上映館未定ですね。


その前に、行けたらこれ観に行こ。「ファッションが教えてくれること」。
http://www.fashion-movie.jp/