日本語が亡びるとき は読まないかも…
先日誰かの何かの文章のなかに出てきて、あ、これ読まなきゃいけないのかなと思ったけれど、ちょっとあちこちの書評毀誉褒貶をつまみ食いしてみると、どうもわたしの苦手なタイプの本かもしれないなあと思う。いっとうさいしょにタイトルから感じた直観が当たっているかもです。タイトルがやだった。おもいのほかこの勘が当たるのだ。
先日読みさしだったセイゴオの白川静本を読み終わったが、これが思ったよりずっとよかった。セイゴオ氏はいんちき臭い感じで敬遠していたけれど、この本に関して言えば、白川静という大きな山を居住まいをただして仰ぐ感あり、よかった。あとがきの最後のインタビューのところで泣いた。「回思九十年」に入っているのだから既読のはずなのだが。静先生の本をみんなで読めば日本語亡びないのだ。と、亡びそうな日本語で書いているわたし。ウチダ先生が、司馬遼太郎も吉本隆明もほとんど翻訳されていないと書いていたが、まず静様の本をこそ翻訳するのが喫緊の要事ぢゃあるまいかの。「ランスの大聖堂」はゆっくり読んでいる。アタマボさん超遅読。わからないところもあるがシュルレアリスム系のテクストなんだか楽しい。膚に合うというか。翻訳した酒井健氏の「バタイユ」は買いたいけれどどうせ難しいだろうし、すぐには読めないから購入我慢。とか言って「純然たる幸福」注文してしまった。とにかく文庫ならオーケー出してしまう。orz。いや表紙のパウル・クレーの画がかわいくて。ジャケ買いっ。
そうそう「字訓」普及版ようやく購入。アマゾンから送られてきたときうれしくてビニール取るのに勢い余ってグリーンの帯を少し破ってしまった。哭哭哭。ぱらぱら読み楽し。静様、むしろ神、神遊ぶ。
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