初山滋「もず」
はてなは記憶があいまいでもすぐにリンクがはれるから便利ですね。
アタマボの私が書く気になるのでよいです。
さて、幼稚園の頃、至光社の「こどものせかい」という本を毎月とっていました。
カトリック系の絵本雑誌です。
これは私の言語と絵の世界を形成してくれたものでした。
毎月の表紙はいわさきちひろ、武井武雄などそうそうたるアーティスト。
ある月には、ジャン・コクトーの詩がのっていたこともあります。
「シャボン玉の中には…」という有名なあれです。
その中でも最も好きだったのが
この初山滋の「もず」。
彩り豊かな版画と、民話的ながらどこかアナーキーな言葉のリズム。
何度もなんども読み返し、また声に出してもみました。
不思議な「日本」につれられてゆく感覚を何度も味わいました。
今でも当時の普及版が手元に残っています。
宝物です。