「他者と死者」内田樹
レヴィナス(とラカン、わたしラカンはぜんぜんわからない、
もちろんレヴィナスも何冊か関連の本を読んだがほとんど)
についての本なので
多少覚悟していたが
思ったよりかなりわかりやすく読みやすい。
前半の交話的コミュニケーション、
タルムードの聖句の解釈において
論争の目的が「論争を終わらせないことにある」云々、
また村上春樹の小説における
到来する第三者としての「うなぎ」の存在、
この辺りを読んでいて、
せんだって読んだ
宮本常一の「忘れられた日本人」の
寄り合いの場面を思い出した。
あの場における話し合いの作法。
そしてまた宮本常一の民俗学の作法を。
http://www.enpitu.ne.jp/usr7/bin/day?id=76940&pg=20040815