「反戦略的ビジネスのすすめ」
気持ちよく読み了る。この本を読み、平川氏の考えに耳を傾けている間ずっと、「星の王子さま」の核となる、「砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているから」「大切なものは眼には見えない」というフレーズが頭の中を往き来していた。そういう本です。お奨めします。>ヤミィ先生、これもすてきにおもしろいですよ。「何かをして生きてゆくこと」すべてに響く本。
巻末の平川克美氏と内田樹先生の往復書簡に、「七十にして心の欲するところに従えども矩を踰えず」「中庸」と大好きな言葉が二つも出てきて愉快だった。
子どもの頃、祖父の葬儀のときお寺でもらった、仏陀の生涯を描いた漫画で、仏陀が悟りを開く前に耳にした俗謡「糸を強く張りすぎれば切れてしまう、ゆるければ響かない」という意味の言葉に、「これだよ」と感じ入ったっけね。
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ところで「七十にして心の欲するところに従って、矩を踰えまくっちゃってるんだけど、誰にも気づかれない」っていうのも、わたしはいいと思っていたりします。