塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

ウテ・レンパー

「桜んぼの実る頃」のメロディと発音を確認しようと思って、「Les Amoureux de Paris」を聴いているうちに、ふっと気持ちがずれて、クルト・ワイルが聴きたくなり、そのうちずいぶん前に買ったウテ・レンパーのCD「the best of ute lemper2」のことを思い出し、探して聴いた。とはいえ、このCDにクルト・ワイルが入っていることを、わたしは知らなかった。変だ。だいたいウテ・レンパーの名前も知らなかったのに、なぜこのCDを買ったのだっけ。たしか、キャバレーソングが聴きたかったのだ。ジャケットの顔も買わせる動機のひとつだったな。一曲目に「オール・ザット・ジャズ」が入っている。わたしはあのとき、クルト・ワイルが入っているのを確認して買ったのか? 記憶が定かでない。ともあれ、聴く。中でもっとも気に入ったのは、「Le grand Lustucru 大怪物リュスチュクリュ」だ。メロディも魅力的だし、「大怪物リュスチュクリュが眠らない男の子たちを食べにくる」というイメージも、1、2番から3番への変化もすてきだ。「アコーディオン弾き」や「バラ色の人生」はやはり、エディット・ピアフと比べてしまうので、あまり魅力的ではなかった。
http://www.universal-music.co.jp/classics/non_cla/ute_lemper/ute_lemper.html