塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

春の惨状

GWらしいよい日和になった。午前中、おそるおそる縄をきり、いったん支柱をはずす。
アンブリッジローズ、ジャック・カルティエ、デンティ・ベスなど、ほどくにつれて土から15センチ以下のところで曲がったり折れたり。かろうじて先の芽が生きているようなものは、折れたところをガムテープで補強、という強硬手段に。去年植えたグラミス・キャッスルはもうダメかもしれない。接ぎ木の部分から折れている。被害が大きいのはやはり庭の真ん中にあるもの。フェンスに寄りかかっているものや、オベリスクによっているものは、圧がかからないらしく、根元から折れるというようなことはないようだ。グラハム・トーマスは去年伸びた枝の先が枯死していた。本体は大丈夫。


午後も3時間縄ほどき。やはり去年植えた薔薇の被害が大きい。ワイフ・オブ・バスにもアブラハム・ダービーもよい枝がぐにゃり。支柱を立て直して補強。やはり岐阜県から買ったバラは弱いのか。はじめの頃雪印で買った苗は、ピエール・ド・ロンサールにしろ、アンジェラにしろ、かなり大きく育っているのだが。ピエールの枯れ枝小枝を取り除く。死んだような灰色の枝からの芽吹きは何度見ても美しい。アンジェラはだいぶん枝が暴れているが、貧乏性でばっさりやることができない。例によって、手の数カ所は刺による流血。軍手では結局のところ細かい縛り技が使えないので、どうしても素手てやるはめになるのだ。かくしてバラ植える人はM化していくのである。星の王子さまもあのバラが相手でM化した。荒い縄ひものせいで、これも例によって手ががさがさになる。


とちゅうオベリスクを直してくれた斜め向かいの方とお話し。洞爺湖の方に行ったとき、みごとな白にグリーンの入ったつるバラを見たが何だろう、ときかれる。アイスバーグかもしれません、と、ローズ・オブ・ローゼスのカタログを(押し付けて)貸し出す。風がひやっとしてきたし疲れたのでうちに入ると、5時。全部はほどききれなかった。この春はじめて外で干した洗濯物もよく乾く。
http://amenotorifune.hp.infoseek.co.jp/nameofroses.htm