塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

佐藤孝写真展 MICRO GRAPHIA ミクログラフィア

赤れんが庁舎近くの富士フォトサロン札幌にて。偏光顕微鏡視野に展開する結晶異次元世界。ビタミンCやビタミンB、カルシウムにカフェイン。あまりにもたしかな「物質」の、変幻する刺激的なとりどりの色と形。人間の頭で創り出す色や形などかすんでしまう。入ってぱっと見た瞬間、(キャプションを見る前に)あ、宮沢賢治の世界だ、と。なんだろう、ひさしぶりにものすごくよいものを見た。写真を見ただけで、音楽を奏でたくなり、ダンスを踊りたくなる。全身が感応する。グズグズとくすんでいた気分や感覚が非常に冴えた。この写真展は色々な人にお薦めしたい。3月29日までです。ちょっと残念だったのは、写真だけでことばや音楽が浮かんでくるのに、アンビエント系のBGMが流れていたことと、宮沢賢治の詩をばらしたキャプションがついていたこと。蛇足に感じた。キャプションがなくても、宮沢賢治のコトバと渉りあえるインパクトだったのになぁ。
http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/0603s.html



帰りにデパートに入ったが、商品の色や形がひどく褪せて見えた。(とはいえ、DMがきて気になっていたチョウチョ柄のブラウスとスカートを買ってしまったのでしたがね。)