塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

劇団AND 東京OZ月光 札幌公演@コンカリーニョ

http://vas.co.jp/and/
23日土曜の夜の部。芝居の完成度からくる満足感としては、前回のロミジュリに比べるといろいろ思うところもあるが、なんだかんだ言って、やはりANDは飽きさせない。あとから効いてくる。亀井健氏OZの、御供さん@大沢清治朗への男娼キスや、クライマックスの、ミチとOZ二役の会話は圧倒的に見せた。見せることを知っている人だなぁ。ドキドキする。(亀井君の芝居は、イノセントなようでいて、おそろしく頭が切れる芝居で、悪魔的に仕組まれている。と思う。)あの空気に触れると、平日の仕事に戻るのがいやになってしまう。難儀である。御供竜生さんは、今回もすごくよかった。役もドンピシャ、衣装も素敵に似合っていた。あれは、誰でもできるものではないが、いい役ですね。ちょっと村上春樹の小説とか思い出す。長睦(呼び捨て御免)は、すでに大御所、「長睦」という「芸」として屹立する。岡村智明さんの姿もいい。ステージ全体の瞬間瞬間のスチールが、目を満足させる。ヨヲコちゃん,統子さん、奈穂子さんのキュートな楽団チームは、ちょいとでいいから、あと2回出番があったらよかった。ラストのミッシェル・ポルナレフ、嬉しかった。やはり、ポルナレフはANDにぴったりだ。
次の日曜、なんだかもう一度見て、解釈を深めたくなったが、時既に遅し、もう2時半で、コンカリには間に合わないので、あきらめた。なに、11月は亀井近松だってかい。ものすごく行きたいけど、スケジュール的にどうだろう。
http://www.concarino.or.jp/yuugisai06/