塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

のだめの余韻でヴラド・ペルルミュテールおじいさん

おおそうだ、ラヴェルのCD2枚組があったよと引っぱり出す。すてきなおじいさんピアニストの。あっ「ミロワール鏡」も入っているよ。のだめがパリに着いたときに千秋の部屋で弾いて、あとからリサイタルで弾いたのは4曲目なのね。何年か前に、音楽に詳しい方に、ラヴェルのピアノ、どんなのを買ったらよいですか、と聞いたら、この人が大好きと薦められて購入、しばらく入眠ミュージックに聴いていたもの。ヴラド・ペルルミュテールというピアニストの名前も上の空でただラヴェル気持いいとかけ流し(温泉か)で聞いていたが。(クラシックの蘊蓄はわからんので聴いていて体が気持よければよし。)この度ノートを読んでみるとあふたーうぃにんぐせう゛らるいんぽーたんとぷらいずぃずぜあ、ひーはどざぷりう゛ぃりじおう゛みーてぃんぐもーりすう゛ぇるあんどすたでぃんぐひずえんたいやぴあのわーくすうぃずひむ。あう、ペルルミュテールさんはなんと直接ラヴェルさんから教わったのですか、ウィキペディアで見てみたら「ラヴェル本人から譜面不表記の、裏の記号、指示等全てを作曲者本人から教え込まれた。ラヴェルはピアニストに細かい指示を出すことがあまりないといわれるので、かなり珍しいことと判断される。それ故に、ペルルミュテールは「ラヴェル弾き」と言われる。」ということで、なんにも知らないで聴いていました。「ラヴェル弾き」って職人さんみたいでいいな。知らないで聴いてもよいけれど、知って聴くとありがたみがあるわ。(ただ、わたしの持っている盤ではテクニックは衰えているらしいのです。しろーとがきいても、あれっまちがった?というところが一ヶ所あった。)それにしてもラヴェルは(ドビュッシーもいいけど)はきもちいい。虹色の光が水がきらきら。魔法っぽい。水があるけど空気は乾いてる。温度は冷たい。これもコピペだが'、ラヴェルはJe ne souhaite pas que l'on interpre´te ma musique,il suffit de la jouer「私の作品を解釈しようとしないでくれ。演奏すればそれで充分なのだから。」と言ったそうで、いいこと言った! アナリゼ無用。
もちろん、Pavane pour une Infante de′funte 亡き王女のためのパヴァーヌは「はちみつ曲リスト」です。
はちみつ脳、はちみつ曲について→http://d.hatena.ne.jp/amenotorifune/20050607#p1

Ravel Piano Works

Ravel Piano Works

ペルルミュテールおじいさんからラヴェルの項に飛んだらこんなのみっけ。以前タクシーで、ヴォーン・ウィリアムズに耳をそばだてたのもなるほどと腑に落ちる。

ラヴェルに作曲を教えてもらった数少ない人物にレイフ・ヴォーン・ウィリアムズがいた。ラヴェルは当初、彼の作品をいくつか見て、モーツァルトの様式で小さなメヌエットを作るよう指示したといわれている。
ヴォーン・ウィリアムズ自身はラヴェルから学んだことを次のように述べている。「重苦しくて対位法的な、いわゆるゲルマン様式は必ずしも必要ではないというようなことを言われた。【複雑多様ではあるけれども繁雑難解ではない】というのが彼のモットーであった。また彼は私に楽譜どおりではなく、音色のニュアンス、表現のあやをどういうふうにオーケストレートするかということを示してくれた。