レオナール・フジタ藤田嗣治展
きのう道立近代美術館で。どこかで見たことあると思ったら、漫画家の宮西計三の絵に似ているのだった。中に好きなものはあったが全体的にいうとそれほど好きではなかった。エル・グレコ(マニエリスム)がダメなんだけど、「嫌い」具合があれに近い。裸体に入る陰翳のあんばいがなんだか陰惨なのだ。「争闘」と「構図」という巨大な絵が今回の目玉だったようだが、あれが特にだめだった。ジョジョの奇妙な冒険(読んだことないけど)の絵みたい。一緒に行った人はわたしよりもっと嫌いだったようだ。子どもをモチーフにしたのはよかったが、「アージュ・メカニーク」などの絵はがきがなかったのは残念。カトリックに改宗して礼拝堂をつくりそこを自身の壁画で埋め尽くしたのには驚嘆した。しかしその絵にもなにか東洋的な、キリシタン的な血なまぐささというかエロティックな感じが漂っていた。木箱入りの小皿を買ってしまった。これは素朴な絵で好きだった。