ノルウェイの森とトーマの心臓
「ノルウェイの森」を途中まで読んでみて(今サナトリウムでレイコさんの長い話のとちゅうで部屋までもどったところあたり)思い出すのが「トーマの心臓」。キズキがトーマでナオコがユリスモールでぼくがオスカーね。または漱石の「こころ」。キズキがKで、あとはそれほどぴったりこないけれど、なんとなく。それにしても、今ここにきて思うのだけれど、ハルキ作品の女子ってなんだかアイディアルというか、女子として入りづらい。この作品でもナオコとかミドリとか、ちょっといらいらさせられる。こういう女子はいないでしょ的な。カフカのときもそう思った記憶がある。むしろ多くの場合「ぼく」の方が入りやすい。それは自分の中の「性」のありかたのかたよりなのか、それともハルキ作品のほうの性質なのか…。
- 作者: Haruki Murakami
- 出版社/メーカー: Vintage Books
- 発売日: 2003/07/04
- メディア: ペーパーバック
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