「東京奇譚集」・「国境の南、太陽の西」(と「1Q84」との関係)
久しぶりにブックオフによって買ったのを昨日今日いっき読み。
「品川猿」はお芝居にしてみたい感じの作品。羊男とか、品川猿とか、なんというか、気持が悪い。その気持の悪さがいい。大好きなエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」を思い出した。ナッキンコールは幼稚園、小学校の頃何十回(いや何百回か?)も聴いて染み付いているソウルフードならぬマイソウルミュージックの一つだが、サウス・オヴ・ボーダーは記憶にない。ペーパー・ムーンとかキサス・キサスとかユーア・マイ・サンシャインとか慕情とか大好きだったんだけど。ようつべで調べたがナッキンコールの「国境の南」が見つからないよう。ストーリーは村上春樹的予定調和。きっとハジメくんと島本さんはクライマックスでどうにかなって、そして島本さんはいなくなっちゃうのだと薄々思いつつ何か裏切られることを期待したが、そのとおりになってしまった。それはべつにいやじゃなかったけど。この話、「1Q84」の土台になっているような気がした。ハジメくんと島本さんの関係と、天吾と青豆さんの関係が相似。関係の結末はすこしちがうけれど。
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