塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

触れずにいる右目の端で触れている 三時間ただ君の眼に添ひてをり 白鴉亭

モノクロフィルム視線追うている夏 炎昼に籠る部屋低温の恋 白鴉亭

百日紅

北海道ではみないよね。 君も見るスクリーンの上百日紅 ふりむきて吾(あ)に告げし名や百日紅 明くる朝その名知らるる百日紅 白鴉亭 以上。

青森行その弐 弘前

JR奥羽本線で弘前へ。弘前に宿を取らなかったことを少し悔やむ。なにか見るものがあるという期待はなかったけれど、とにかく、この街の、というかこの辺りの山の神様のところに行かなくてはという気持から、弘南バスで岩木山神社へ。これも片道620円とたっぷ…

青森行その壱 金木・五所川原

東北を訪れるのは、岩手、宮城に続き3度目。各所のねぶた祭のあとはホテルが空いている。5時前に起き、7時、札幌発スーパー北斗2号乗車。 電子辞書にSDカードで入れた、青空文庫の太宰治「津軽」序を読んで、土地の感覚を入力。Eブックとちがい、字が拡大で…

朝曇

「朝曇」って夏の季語なのね。「季語」ってすごい。ここに含まれた「見えない情報」の質と量たるや。 ゴミの日と気づく休みの朝曇 朝曇倦みて片雲の風を待つ 朝曇積みたる本を読みて置き 祭果つる街を旅せん朝曇 白鴉亭

炎天

炎天や見る人もなく庭盛る 炎天やサイレン遠く曵かれゆく 炎天や陰なき庭のすさまじき 白鴉亭 薔薇に水をやらなくっちゃ…。

雷は大好き、でもこの雨で薔薇は

先日の土砂降りと、今日の雨で、もうピエールやエヴリンはぐじゃぐじゃです。蕾のうちに腐ってしまったのも。あなあはれ。雨と雷の合間に花がら切りをしています。 雷(らい)おどろ首より落つる薔薇(さうび)かな 腐(くた)されて切らるる薔薇のなほ甘き …

お茶を買う

昨日火曜日、あれこれ腹ふくるるわざのみ多かるこのごろとて、大丸の「NATSUME」(福寿園、かわいいおねーさんがお茶を淹れてくれる)で年嵩のおともだちへのプレゼントにお茶を買う。先日自分用に買ってとても美味しかったものだ。台湾の「文山包種茶」(青…