トゥーランドット*歌劇 [DVD]

注文していたのが来た。紫禁城を舞台にしたプッチーニ歌劇の大ページェント。最初は人民軍兵士によるエキストラの太鼓の音と、兵馬俑と、万里の長城の映像が交互に。指揮ズビン・メータ。演出チャン・イーモウ。

ものすごい数のエキストラ。紫禁城の闇に浮かぶ無数のランタン。目もあやな衣装。なんともゴージャスな舞台。こういう大きなイベントを中心になってやり遂げる人たちって、同じ人間とは思えない。メイキング映像の中の、指揮者ズビン・メータの「プッチーニはこれが中国で上演されるとは思ってもみなかったろう。でも彼はきっと喜んでくれているだろう。」という言葉が心に残る。オペラを映像化しているため、仕方ないが、主役のトゥーランドットは、だいぶトウが立っているのが目だつ。まあ、歌を聴くべきなのでしょうが。チャン・イーモウ演出のエキストラのボリュームと動きが、紫禁城をバックに、明朝のイメージを華麗に織り上げていた。舞踊学院の生徒たちによる京劇ベースの舞が美しい。とくに、首切り役人に女性をキャスティングして、武闘的でアクロバティックな動きを入れたところが、すてきだった。（映画「LOVERS [DVD]」のあの動き。）ピン、ポン、パン3大臣の喜劇的なキャラがかわいい。

http://d.hatena.ne.jp/amenotorifune/20050306参照。