塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

坂本龍一「UF」

UF (映画音楽集)エロス&タナトスミュージックの話をしていたところに、折よくかねて注文していた坂本龍一の「UF」が届いた。ずいぶん前に出たCDですが。Fはフィルムズのエフですね。Uは何ですか。あっUltimateですか。世界のサカモト完全ベスト「映画音楽選曲集」。「全部入ってりゃいいんでしょ!」(坂本龍一)には笑いました。戦メリ、ラスト・エンペラー、リトル・ブッダシェルタリング・スカイなどゼーンブ入っています。あ、ぽっぽやも教授だったんですね。戦メリを撮影しているころ、教授のラジオにかじりついて聴いていたのを思い出します。ずいぶん番組を録音もしました。カセットが押し入れの奥に入っているはず。「AVEC PIANO」も「禁じられた色彩」シングルも持っているけど、なんたって「レコード」ですからねー。とにかく今回のお目当ては、ずっと探し求めて手に入れられなかった「嵐が丘」。もうさっきからそこのトラックだけ1時間以上聴いています。胸が苦しくておそろしく気持ちいいです。ロイヤルフィルハーモニックオーケストラの弦にDavy Spillaneという人のLow Whistlesが絡み付くように流れて、遠く吹きわたる魂の風を感じさせます。エロタナ度200パーセント。聴いてベタだと感じる方もあるかもしれませんが、わたしにはこのベタさがよいです。音楽を聴くだけで完全に恋愛するような心持ちになれるとは、とってもお得です。映画よりも音楽の方が勝っている感じでしたが、もっかいビノシュの「嵐が丘」を見たくなったな。