塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

とりあえずメモ

最近読んだ本と今読んでる本と。

逆立ち日本論 (新潮選書)

逆立ち日本論 (新潮選書)

耳の悦楽―ラフカディオ・ハーンと女たち

耳の悦楽―ラフカディオ・ハーンと女たち

「歌」の精神史 (中公叢書)

「歌」の精神史 (中公叢書)

まったく予想していなかったのに、全てに共通する内容として、語り・視覚と聴覚・声。先日ケーブルでドラマ「日本の面影」(ジョージ・チャキリス@小泉八雲檀ふみ@小泉セツ)を見て、またちょっぴりラフカディオ・ハーンブーム到来。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%9D%A2%E5%BD%B1
たまたま西さんの本を見つけたので買ったが「クレオール事始」より後半読みづらかったかな。スレイヴ・ナラティヴというキイワードのもと「ジェイン・エア」や「嵐が丘」が解析されていた。ジーン・リース「サルガッソーの広い海」という小説のことをはじめて知った。「ジェイン・エア」のロチェスターの狂った妻バーサを主人公に据えた物語だという。「耳の悦楽」を読んでいるうちに、ふと見たくなって、ジュリエット・ビノシュレイフ・ファインズの「嵐が丘」のビデオを見かえした。やっぱりあの風景はいい。そして坂本龍一グッジョブ。たかい空を飛ぶ猛禽類(または鳥の形の魂)のごときティン・ホイッスルがたまらない。レイフ・ファインズヒースクリフが、ガラスを割って入り、血の流れる手でキャシーの亡骸をかき抱くシーンは、美しい。
嵐が丘 [DVD]

嵐が丘 [DVD]

 
お年頃の体調不良で、頻繁に汗が出て不快だ。(個人的にはハニー・フラッシュと呼んでいる。)いろいろ書く気力と根気が出ない。
先日はM君の追悼ライヴに行ったが、3バンドくらいで出てきてしまった。M君のCDを買った。あんなにたくさんのギフトを授かった人が、その贈り物をばーっといろいろな人にばらまいてさーっと地上からいなくなったのはあまりといえばあんまりだ。集っていた若い人たち、友人をなくすという体験ははじめての人がほとんどだったろう。会場にこもりあふれる悲しみは、若い人の自己表出とともに渦を巻き熱を帯びていた。