中沢新一「芸術人類学」 ロアルド・ダール「THE WITCHES」
- 作者: 中沢新一
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2006/03/23
- メディア: 単行本
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今読んでいるのはロアルド・ダールの「THE WITCHES (邦題 魔女がいっぱい)」。ダールのボックスを地味に(おそろしくのろまに)読み進めている。それにしてもダールの話はどこかしらエグ味あり。マチルダにしても、ジャイアント・ピーチにしても、チャーリーとチョコレート工場にしても、主人公の境遇がひどいし(親が超俗物、親があっけなく死んでしまう、家族が貧乏のどん底など)、登場人物の異常さが猛烈。邪悪というよりはMAD。これってイギリスっぽいのか。「魔女」はMAD&CREEPY。さらにITCY。つねにうっすらと不快感が隠し味に加えられているところが、ダールらしさ。そこが魅力でもある。クェンティン・ブレイク描く魔女達は醜悪で滑稽。THE GRAND HIGH WITCHはちょっとだけ自分に似ている気もする。主人公の坊やのノルウェイ人のグランマがヘビースモーカーなのが人物造型としてはなかなかいい。それにしても、ロアルド・ダールは基本子ども嫌いなのじゃないか、と毎度思う。
- 作者: Roald Dahl,Quentin Blake
- 出版社/メーカー: Puffin
- 発売日: 2001/04/05
- メディア: ペーパーバック
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