塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

のんべんだらりメモ

ここ2、3日で読んだ本、つれづれ。

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

この間、ケーブルで映画を観てしまったもので。数学できないくせに、素数を探す夢を見た。
ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

対談の呼吸のぎくしゃくした感じにどきどきする。平野氏のブログを見てみると、敢えてそういう立ち位置で話を進めていたようだ。私などは、膨大な情報を前にして、構造化能力などなく、固まっているクチだなあ。紙の本がなくなるかどうかで、二人の意見が分かれているのもおもしろかった。やっぱりなくならないでしょう。年寄りは光る画面で読み続けるのがつらいもん。
最新号の「論座」(読んだことなし)の広告に「コピベする教養」の見出しあり、立ち読みしたい。
読みながら、自分のブログはぼんやりとした個人的覚えで(とはいえ、書いているのはお見せしても問題ないところの10〜20パーセントくらいだろう)、ひとさまの興味をそそるような情報も考察もないが、それでも昨年は少し扉が開いて、これがなければお会いしなかっただろうという出会いがあったのは感慨深く有り難いことだなと思った。
両性具有の美 (新潮文庫)

両性具有の美 (新潮文庫)

西行南方熊楠世阿弥折口信夫衆道エピソードも出てきて、オールスター勢揃い。以前もどこかで触れて気にしたことがあった「秋の夜の長物語」がやっばり気にかかるなぁ。
解説者が、白洲正子柳原白蓮についてコメントしていることにふれており、未読の「白洲正子自伝」を繰ってみると、「能に取憑かれて」の章p153に辛口で言及していた。白洲の実家樺山家と柳原家が姻戚関係にあり、裁判沙汰のおり白蓮を預かっていたという。

生協に行ったら、なんと買い損ねた2007白川静カレンダーが。(生協の棚に静様のカレンダーがあるのはかなりのインパクトだった。)即購入。表紙裏の直筆「まなぶとはまねぶ、模倣は創造の過程であるとされる。何事もまず学習することからはじめるべきである」の言葉と、白川翁の写真に心の中で合掌。生協で風邪菌ももらってきたらしく熱が出る。外は嵐だ。気温が高く吹雪という感じではない。

白川静 漢字暦 2007 ([カレンダー])

白川静 漢字暦 2007 ([カレンダー])


フランス語の童謡のCDが届く。(さっぱり頭に入らないフランス語の勉強もかねて。)ジャケットのデザインがちがっていたけど。

Comptines Et Chansons De France En France

Comptines Et Chansons De France En France

「フレール・ジャック」など聴いているうち、子供の頃母が歌ってくれた歌を思い出す。(母がフランス語ができたわけではない。)「ムニエーテュードール、トムランバトルビット」と歌っていたのを思い出したが、このCDには残念ながら入っていなかったので、ググってみると、あったあった。「ムニエー」は「ムニエル」の「ムニエ」で、「ドール」は眠る、「トムランバトルビット」は「トン・ムーラン・ヴァ・トロ・ヴィト」あなたの風車回るの早すぎる、だったのね。すっきりしました。私の場合、ウェブは記憶の掘り起こしに役立つようです。たしかに、「粉ひきのおじさん、居眠りをしてる」と日本語でも歌っていた記憶が…。ちなみに「フレール・ジャック」の方は「Are you sleeping? Are you sleeping? Brother John. Brother John.」で教わったのだった。

Meunier tu dors
Ton moulin ton moulin va trop vite
Meunier tu dors
Ton moulin ton moulin va trop fort
Ton moulin ton moulin va trop vite
Ton moulin ton moulin va trop fort
Ton moulin ton moulin va trop vite
Ton moulin ton moulin va trop fort

おかげでかわいいサイトをみつけた。
http://www.momes.net/comptines/content.html

CDの曲はどれもかわいいが、特に「Au clair de la lune」がいい。友達のPierrotが出てくるのがいい。これはたしか日本語では「となりのおばさんこんばんわー」というような間の抜けた歌詞だったような気がする。