かつて、ノルマンディーで
ここ一週間ピエール・リヴィエール三昧。本の方はほぼ読み終わり、土曜日にDVDを観る。
1835年の事件があり、それをめぐる証言、報道、尋問記録、手記、裁判の記録などさまざまなテクストがあり、ミシェル・フーコー等のゼミの論考があって、1976年のMoi, Pierre Rivie`re, ayant e´gorge´ ma me`re, ma soeur et mon fre`re … という映画があり、この作品にいたる。時間と表現の幾重にもなる地層。76年の映画に出演した農民たちのその後の時間の流れと、現在の時間の断面。豚の出産と屠殺。穀物の収穫の風景。農民たちの語りに挿入される76年の監督ルネ・アリオのメモや、76年の映画の映像。静かだが複雑な味わいのある佳作でした。
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- 発売日: 2008/07/25
- メディア: DVD
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ピエール・リヴィエール---殺人・狂気・エクリチュール (河出文庫)
- 作者: ミシェル・フーコー,慎改康之,柵瀬宏平,千條真知子,八幡恵一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: 文庫
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