「パプリカ」観てきました
http://blogs.yahoo.co.jp/paprika_movie
いやー、おもしろかったです。☆五つ。わりと前の方で観たのですが、鮮やかなのに、どこか落ち着いた色彩で、映像の動きも激しいのにどこか緩やかで、疲れたり気持が悪くなったりしませんでした。わたしにとっては、これはアニメーション作品を見る上での大事な条件。それぞれのキャラクターも魅力的に描かれていて、ダークなところのある話なのに、言葉のやりとりの軽妙さと「普通」さによって、重苦しくならず、とても洒脱で、後味がすっきりしている! 音楽もその心地よい「かろみ」に一役買っているようです。平沢進の音楽が、ヨーデル&ホーミーな感じで、草原を疾駆する騎馬をイメージさせます。風のようなトランス。kateさんも書いていらっしゃいましたが、http://d.hatena.ne.jp/kate_dimanche/20061227#1167231209「悪夢の行進」における言葉のおもしろさ。はめ込まれる自立語のリンクの不具合が脳みそを刺激します。リンクしない言葉を耳で追いながら、必死になって頭の中でリンクさせ、統合したイメージを作ろうとするのです。(が、できないのです。)昔のテント芝居のような言葉のケレンが、「ええじゃないか」または「百鬼夜行」を思わせる悪夢の行進の忌まわしくも美しい映像とあいまって、とーっても豊饒で祝祭的。家電たちは「つくも神」みたい。この気持悪さが楽しくて。「東京ゴッドファーザーズ」や「千年女優」も観てみたくなりました。筒井康隆の原作も読んでみたい。それと、大友克洋の「童夢」なんかをもう一回読みたくなった。(話を忘れちゃった。)
とにかくこれはとてもとてもお薦めです。
江守徹の理事長は、大滝秀治だともっとリアルだったかなー。
実写化はあり得ないけど、するとしたらパプリカはふかっちゃん?
- 作者: 大友克洋
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1983/08/18
- メディア: コミック
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