塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

宮城谷昌光「介子推」

に入りました。
「重耳」のサイドストーリー。史伝的な重みの「重耳」に比べ
「おとぎ話」感があり、エンターテインメント度が強い。
わくわくします。


主人公介子推(私の配役はオダギリジョー)もよいが
童僕「茲英」の描出がなんともよい。


介推が回復したときの手を拍って喜ぶ様子。
彼の言葉に、ときにすばやく、ときに無言で従う様子。
介推が虎を打ち倒したとき
「うれしい、うれしい」と里の歌を歌い、眠ってしまう様子。
純粋で、邪気がなく、愛らしく、とてもひきつけられる。
この純粋な人物造型が
主人公介子推の人間性をさらに引き立てる。