塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

こだわり人物伝関連 グールド・折口

理想の教室、3講からなる授業というおもしろい形式の本です。高校生向けということですが、わたしのちっちゃな頭には(高校生じゃないけど)けっこうむずかしいです。

バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア (理想の教室)

バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア (理想の教室)

前半は曲の背景となる歴史、文化、バッハについてなどの詳説で読めるのですが、第三講はきっちり音楽的にアリアから30変奏まで解説してあり、曲を聴きながらでもようわかりません。
マクルーハンの光景 メディア論がみえる [理想の教室]

マクルーハンの光景 メディア論がみえる [理想の教室]

グレン・グールド伝のナビゲーターをしている宮澤淳一氏の本。これを読みはじめたところで、人物伝に出ているのを知ったのでした。
理想の教室シリーズは、これも買ってみた。
ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス (理想の教室)

ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス (理想の教室)


だいぶん前に中沢新一氏がナビをした人物伝「折口信夫」のテキストが前半。後半はあらたに書き加えられたもの。帯の新一たんの写真がすてき(ラヴ)。テレビのテキストはこの間借りて読んでいたのですが、プリマー新書でもう一度読んでいます。「精霊の王」も再読しつつ。(なにせ記憶力がないので読んだそばから忘れる。)とても読みやすい。金春禅竹・折口の跡を継ぎたい中沢氏のラヴ&ピース文体がわたしのツボ。あいまに書棚奥に死蔵されていた文庫版折口全集の藝能史篇「神楽」「身毒丸」などをつまみ食い。まわりの人には、彼の書いたものはいんちきと言われることも多いが、わたしにはうつくしいいんちきがまことであったりするのであります。