虫こぶの姫
虫こぶの姫 曲F.H.C. かさいあつし 詞とりふね 演奏 かさい 留美 とりふね
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薔薇の葉に虫こぶ
真っ赤な宝石のようでしょう
虫こぶがわたしのおうち
タマバチのおひめさま
ふしぎそうな顔で
のぞきこむ王子さま
哀しいことがあったのでしょう
わたしは見ていました
やわらかなおなかに
やわらかなこころ
やわらかなてあしで
この冬をうつらうつら
この薔薇の名前は
ふらんすの詩人の名前
空虚な恋のうたを
うたいつづけた人
ゆおびかなおなかに
ゆおびかなこころ
ゆおびかなてあしで
この冬をうつらうつら
見てるだけ見てるだけ
何もしてあげられぬゆえ
見てるだけ見てるだけ
哀しみを尽くしなさい
(間奏)
やわらかなおなかに
やわらかなこころ
やわらかなてあしで
この冬をつらうつら
見てるだけ見てるだけ
何もしてあげられぬゆえ
見てるだけ見てるだけ
哀しみを尽くしなさい
空色の哀しみが
あなたを溶かすまで
冬の薔薇の枝を
しならせて雪雪雪雪
薔薇の葉に虫こぶ
したためた祈りは幾重
虫こぶのきよらの宮で
タマバチのおひめさま