塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

日本辺境論

買うのをひかえていたがやはり買ってしまった。「日本辺境論」。寄席にいって贔屓の噺家の話をきく気分。ウチダ先生超ハイスピード高等落語だ。読む方もスピードあがるう。 井泉のトンカツとエビクリームコロッケを買ったけど今日はバスには忘れませんでした…

中沢新一×内田樹

中沢先生とウチダ先生の対談三回目。レヴィ=ストロース追悼から話は暴走したとのこと。聞きたくても聞きにいけないわたしは対談本の出版を待っています。 http://blog.tatsuru.com/2009/11/19_0912.php ウチダ先生も対談前に読まれたようですが、「純粋な自…

石にやどるもの―甲斐の石神と石仏

中沢新一父の本が復刊されたらし。石にやどるもの―甲斐の石神と石仏作者: 中沢厚出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1988/12/01メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見る

疋田豊治ガラス乾板写真展とシンポジウム

まず、この写真展は11月23日までやっています。時間がある方はぜひ行かれるとよいと思います。http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~m16095/arts%20folder/arts/hikita_exhibition/index.html 総合博物館セミナー〜土曜市民セミナー(道民カレッジ連携講座)〜 「…

フロム・ヘル

そうだ、これも買わなきゃ。(一応評判をリサーチしよう。値がはるから。) みすず書房初の漫画本。フロム・ヘル 上作者: アラン・ムーア,エディ・キャンベル,柳下毅一郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2009/10/09メディア: 単行本(ソフトカバー)購入…

日本語が亡びるとき は読まないかも…

先日誰かの何かの文章のなかに出てきて、あ、これ読まなきゃいけないのかなと思ったけれど、ちょっとあちこちの書評毀誉褒貶をつまみ食いしてみると、どうもわたしの苦手なタイプの本かもしれないなあと思う。いっとうさいしょにタイトルから感じた直観が当…

神楽と出会う本

以前パイネでお会いしたMICABOX三上さん(何年も前にパイネパーティーで演奏も聴いていたのだった)が本を出された。 http://d.hatena.ne.jp/micabox/about これから注文するです。帯は中沢新一先生!神楽と出会う本作者: 三上敏視出版社/メーカー: アルテス…

ゲット、シャルルマーニュ伝説

子供の時に好きだった本の中にあって、大好きだった「不思議な馬ベエヤード」の話をずっと探していたのだが、ウィキペディアなどで調べているうち、シャルルマーニュ伝説のリナルドとバヤールの話であろうという結論にいたり、 http://ja.wikipedia.org/wiki…

悲劇=母 ジョルジュ・バタイユ

気持のよい文章なので引用しておく。お芝居をみるときは、こういうことを味わいたい。 悲劇=母 ディオニュソスの森から古代ギリシアの円形劇場に至る流れ。生は、他の何にもまして、この流れにもとづいている。このことはただ語るだけではたらず、さらに宗…

源氏物語論 源氏物語のもののあはれ

源氏物語論 (洋泉社MC新書)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2009/03/06メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る源氏物語のもののあはれ (角川ソフィア文庫)作者: 大野晋出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/10メディア: 文庫 クリ…

わすれもの(わらいばなし)

笑い話を一つ。 ふとおもいついて地下鉄を降り吉本隆明のDNA作者: 藤生京子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/07/21メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (8件) を見ると、ロースかつ二枚をかって地下鉄に乗り、中沢新一へのインタ…

「東京奇譚集」・「国境の南、太陽の西」(と「1Q84」との関係)

久しぶりにブックオフによって買ったのを昨日今日いっき読み。 「品川猿」はお芝居にしてみたい感じの作品。羊男とか、品川猿とか、なんというか、気持が悪い。その気持の悪さがいい。大好きなエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」を思い出した。ナッ…

人生は廻る輪のように

そういえば午前中に読了。後半チャネリングと幽体離脱の話になっちゃって、別に信じないわけじゃないのだけれど、他人に薦めづらいかなと思った。サナトロジーかあ。そうそう、丹波哲郎を思い出した。丹波さんはこの人の影響下であの映画をつくったのでは。…

つい

本屋に行くとつい買うつもりがないのに。あーあ。俳句とは何か (角川ソフィア文庫)作者: 山本健吉出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2000/07/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る短歌は時間性をもつが、それが俳句に…

古事記注釈第4巻天孫降臨手に入った

古事記注釈 (第4巻) (ちくま学芸文庫)作者: 西郷信綱出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/10/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見るアマゾンでも、大きな書店でもなかったのがセブンアンドワイで手に入った。大蛇丸さんありがとうございます…

読売新聞記事 新作「1Q84」オウム裁判が出発点…村上春樹さん語る

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090615-OYT1T00846.htm?from=y10&from=os4 7年ぶりに新作長編「1Q84」を発表、話題を呼んでいる作家の村上春樹氏(60)が今月上旬、読売新聞の取材に東京都内で応じ、「オウム裁判の傍聴に10年以…

次々と

古事記注釈を注文して思った。わたしの好きな本を書いた方々、次々亡くなってしまったなあ。阿部謹也、今村仁司、小川国夫、白川静翁、西郷信綱。そして書き手ではないけれど忌野清志郎。しょぼーん。今いる好きな書き手の方々には長生きして書いてほしいな…

天孫降臨の4巻がない

大きな書店2軒に行ったが、4巻がない。アマゾンにも新品はない。ホノニニギ、天孫降臨のところが欲しいのに、なんで4巻だけないのだ。もう発行されないのか。天孫降臨のところが他のところより需要があるのかしら。不思議。古事記注釈 (第4巻) (ちくま学芸文…

チェック

パロール・ドネ (講談社選書メチエ)作者: レヴィ=ストロース・C,中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/06/11メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 33回この商品を含むブログ (29件) を見る購入予定。

もう単行本が出たってか。

安藤礼二霊獣。もう単行本出たってか。はやっ。霊獣―「死者の書」完結篇作者: 安藤礼二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (11件) を見る内田樹せんせも1Q84読んでいるのね。わたしももの…

読むことに苦痛がない、村上春樹「1Q84」

土曜はちびちびの運動会を観に行き砂だらけになったので帰宅しきれいにして大通で「1Q84」を購入おともだちといっしょに大蛇丸さんと会い、その後スタジオに入り大蛇丸さん三島さんと音合わせ。おともだちはスタジオの隅で部活のマスコットみたいに練習見学…

チェック

新刊チェック。ハーンと八雲作者: 宇野邦一出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2009/04/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る見仏記 ゴールデンガイド篇作者: いとうせいこう,みうらじゅん出版社/メーカー: 角川グループ…

安藤礼二 「光の曼陀羅 日本文学論」 第20回伊藤整文学賞受賞

http://www2.tamabi.ac.jp/cgi-bin/iaa/article.php?id=161 おめでとうございます。 新潮の「霊獣 『死者の書』 完結編」もおもしろかった。そうとう熱をもって妄想っぽい領域に踏み込んでいる感じはあったけれど。その妄想っぽいところがおもしろかった。「…

メモ

購入した。日本の難点 (幻冬舎新書)作者: 宮台真司出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/04/01メディア: 新書購入: 28人 クリック: 233回この商品を含むブログ (227件) を見る最初の10ページくらい読んで、これは「バカの壁」的に(ワタシャ読んでない)売れ…

忌野旅日記

ふだんあまり使わないのだが、仕事場のパソをたちあげたら「ようこそ」って。それだけではっとする。昨日のNHKの追悼特番で久しぶりに「ヨオコソ〜」を聞いたからだ。自分が見た当時のキヨシローをたくさん見て今度のことがはじめてリアルに感じられたのだ。…

チェック

汚穢と禁忌 (ちくま学芸文庫)作者: メアリダグラス,Mary Douglas,塚本利明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/03/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 38回この商品を含むブログ (25件) を見る阿修羅のジュエリー (よりみちパン!セ シリーズ44)作者: 鶴岡…

光の曼陀羅 日本文学論 受賞

安藤礼二さんの「光の曼陀羅」が大江健三郎賞に選ばれたのですね。めでたいめでたい。そういう賞があるのを知らなかった。 http://www.kodansha.co.jp/kaigai/ooe/index.html http://mainichi.jp/enta/art/news/20090407k0000m040131000c.html このあいだ読…

デジタル・ナルシス 西垣通

デジタル・ナルシス―情報科学パイオニアたちの欲望 (岩波現代文庫)作者: 西垣通出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/12/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 19回この商品を含むブログ (15件) を見る 「情報科学パイオニアたちの欲望」が副題。筆者がデ…

「壁と卵」のシステムの話 内田樹

このあいだから「秘密」@デリダ ということがマイキーワードとして浮上していたところに(先日来「共有可能性」に対する、心の奥底によどむ根源的な疑心を消せなかったので)、ウチダブログで「壁と卵」の続きが。ウチダ先生が「『システム』を国家権力とか…

橋本治と内田樹 ちょっと高くありませんか

夜出ることになったので、昨日いらいらから衝動買いしたのをきゅきゅーっと読み終わる。「嫌いになったまんまでいたい奴っているんだもん」「俺は反応できちゃったんだからそれで終わり」とか「好きじゃない人に頭を合わせられない」とか、ところどころ自分…