塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

2005-01-01から1年間の記事一覧

ハリー・クラーク絵 荒俣宏訳 アンデルセン童話集

注文していたアンデルセン童話集が届いた。ハリー・クラークの絵が目当てだ。小学生から中学生にかけての愛読書に(多分親の持っていた新潮かどこかの文学全集の中の)エドガー・アラン・ポーの作品集があった。「アッシャー家の崩壊」「モルグ街の殺人」グ…

こねずみにしたわけ

こういうペットの場合いつもはうさぎを選んでいたわたしが、今回こねずみにしてみたのは、古事記の「外はすぶすぶ内はほらほら」のシーンを思いだしたからです。大好きなシーンです。ことばも魅力的だし、「外すぶ内ほら」からあふれるいろいろなイメージや…

ついつい飼ってしまった

kateさんとこのくうたくんとあそんでいて、影響されやすいわたしも下の方に飼ってみました。名前にたがわず、いきなり「民俗」とか「妖怪」とかしゃべるので笑いました。

姑獲鳥の夏

先日、「妖怪大談義」も読んだことだし、夏休みのお楽しみで「姑獲鳥の夏」を観てきました。うーん、気楽に観られたのはよかったのですが、映画じゃなくてTVドラマをみているかんじでした。やっぱり役者をTVで観すぎていて、非日常感、時代感、わたしの望む…

「ゑひもせす」杉浦日向子

ゑひもせす―杉浦日向子作品集 (アクションコミックス)作者: 杉浦日向子出版社/メーカー: 双葉社発売日: 1983/08メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る下のコメントにも書きましたが、久しく職場に置いて、いろんな人に貸していた…

ほぼ日で中沢新一さんとアースダイバー

http://www.1101.com/experience/archive.html あらら、ほぼ日でアースダイバーと中沢さんを取り上げていたのに、ちっとも気づきませんでした。講談社編集者の岡部雅一さんのページです。ヘー、タモリさんも気に入ったのね。この本を気に入る人のラインアッ…

訃報 杉浦日向子さん

杉浦日向子さんが亡くなったことを今朝職場で聞きました。病を得て休んでおられたことも知らなかったので、大変な衝撃を受けました。あんなに才能のある美しい方がこんなにはやくなくなるなんて、残念でなりません。ご冥福をお祈りします。

7月20日付 朝日新聞 社説「言語力」

タイトルにひかれてふだん読まない社説に目をやる。「…だから?」 なんて無内容なんだろう。「つまらん、おまえの話はつまらん、NEWS23のC紫T也の『多事争論』と同じくらいつまらん。」

散ればこそいとど薔薇(そうび)は…

その後咲いた薔薇。 グラミス・キャッスル 写真 シャルロット かわいい、色の変化もよい ノーブル・アントニー 花一つ リアンダー 花一つ ラベンダー・ラッシー やっと花が…3年め? ワイフ・オブ・バス ライラック・ローズ なんだか写真を撮る間もありません…

「妖怪大談義」その他

腰を落ち着けて書く暇がないのでメモ程度に。 時間が経ってしまったが、京極夏彦の対談集を読んだ。京極堂さんの本を買うのははじめて。興味深い箇所多数。(嗚呼、付箋をしておけばよかった。)対談の相手も中沢新一、養老孟司、そして水木しげる大先生と、…

「シャガールと木の葉」谷川俊太郎

シャガールと木の葉 貯金はたいて買ったシャガールのリトの横に 道で拾ったクヌギの葉を並べてみた 値段があるものと 値段をつけられぬもの ヒトの心と手が生み出したものと 自然が生み出したもの シャガールは美しい クヌギの葉も美しい 帰ってきたら、詩集…

劇団怪獣無法地帯 宇宙海賊〜スペースパイレーツ〜

http://members.jcom.home.ne.jp/bunkaisya/kokuti/sp/sp2.html に行って参りました。いつものシアターラグとはまた別の雰囲気。それぞれの役者さんののキャラが立っていて、メッセージ性のないおバカな芝居の完成度を上げていました。柴田智之さん、長睦さ…

みうらじゅんの正しい自由研究

MJ

http://d.hatena.ne.jp/tatar/20050707 下にコメントをいただきましたが、あらためてid:tatarさんから、最新情報。

みうらじゅんと「ラカン 鏡像段階」福原泰平

こうして、われわれは我が我であり続けることも、それでありたかったものにも決してなれず、漸近線のようにそれに接近しつつ、永遠に欠けたものの連鎖の中に宙づりにされて彷徨う、存在の孤児となっていく。欲望は欲望自身に届かず、私は私それ自身には原理…

蜷川幸雄演出 天保十二年のシェークスピア

http://eee.eplus.co.jp/s/tenpou/ こんなときばかりは、東京に住んでいたらと思う。唐沢寿明に藤原竜也に白石加代子。いいなー。札幌には絶対来ないよねぇ。ものすごく経ってから、ケーブルでやるかなぁ。この脚本って本になっていないのかしら。

H・C・アンデルセン「夜鳴きうぐいす」(ナイチンゲール)

人魚姫 アンデルセン童話集 (2)作者: アンデルセン,エドマンド・デュラック,荒俣宏出版社/メーカー: 新書館発売日: 1993/12/20メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (2件) を見るアンデルセンのお話の中でも特にお気に入りの物語を…

切り花

薔薇を植えはじめたころは、もったいなくて切れなかったが、やっと惜しげもなく切り花にできるようになった。今日は、ファンタン・ラトゥール、エウ゛リン、ペガサス、ピエール・ド・ロンサールをギネスのグラスに入れたり、焼酎「神の河」の瓶にエウ゛リン…

「銀河ヒッチハイク・ガイド」

原作は有名なのですね。「マーズ・アタック」が好きなわたしには、なんだかとっても気になる映画だ。鬱病のロボットがかわいい。あっ、ジョン・マルコウ゛ィッチとアラン・リックマンが出ているわ。 http://www.movies.co.jp/h2g2/ 銀河ヒッチハイク・ガイド…

訃報 長新太さん

今日はじめて亡くなったのを知った。絵本界の巨星落つ。ナンセンスというよりアナーキーとでもいうべき作風がとても好きだが、作品をほとんどもっていないことに気づいた。工藤直子さんの物語に挿絵を提供している「ともだちは海のにおい」くらいだ。「おし…

祝、日記開設

id:togatogaさんがとうとう日記を開設されました。とがさんのお庭は、薔薇だけでなく、いろいろなクレマチスやその他の植物もていねいに育てられていて目の保養になります。日記のタイトルもかっこいいですね。

満開

ほとんどの薔薇が開きました。香っています。上の写真は、やっと花を拝めたベンジャミン・ブリテン(ER)。退色しかけたところ。下はピエール・ド・ロンサール。ファンタン・ラトゥールにちょっぴりうどんこ病が出ています。

追悼 松村達雄さん@内田百間(中は月)先生

内田百けん 新潮日本文学アルバム〈42〉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1993/12/01メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る一昨日ジーンズの裾を切ってもらっている間にステラの旭屋で内田百間(中は月)先生の新…

「モカシン靴のシンデレラ」中沢新一

買おう買おうと思ってまだ買っていなかったのですが、今日思いがけなくプレゼントされました。どうもありがとう。もっかいカイエ・ソバージュ1も合わせて読まなきゃ、ですね。今、アンデルセンの「夜鳴きうぐいす ナイチンゲール」*1のお話のことを書こうと…

パパン姉妹と「女中たち」

女中たち バルコン (ベスト・オブ・ジュネ)作者: ジャンジュネ,Jean Genet,渡辺守章出版社/メーカー: 白水社発売日: 1995/10メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (8件) を見るとある本*1を読んでいたら、1933年2月2日フランスで起きたクリス…

茶来

京都栂尾山高山寺習ひ 茶来 をキャッチィなコピーにつられて飲んでみる。ペット茶はペット茶。あはれ、不犯の美僧、明恵上人も、ペットボトルに名をしるしけり…。彼岸にて何とぞおもふらむ。「茶来」てふネーミングもかたはらいたくおぼゆ。白洲正子読んで、…

午後から雨 開花状況

洗濯終了後スギナとりに意欲をもやしていたら、雨が降ってきて晴耕雨読だ。 3日連続の暑さでバラが次々開きはじめた。 ジャクリーヌ・デュ・プレ ペガサス カクテル(相変わらず道ゆく人の足を止める鮮やかさ) ファンタン・ラトゥール コーネリア デンティ…

野ブタ。をプロデュース

ちょっと気になっていたので、借りてきて読んだ。タイトルやキャッチから、愉快で楽しい青春小説かと思っていたら、浮遊する思春期の自己像が虚無感たっぷりに書かれていた。文体は軽口で、それがいっそう虚しさを感じさせる。「野ブタ」をプロデュースする…